森正洋

高い機能性と
無駄のない新しいデザイン

森正洋と白山陶器

日本を代表するプロダクトデザイナー森正洋は1956年に白山陶器に入社。社員デザイナーとして約20年間過ごし、その後は惜しくも2005年11月に亡くなるまで白山陶器の顧問デザイナーを務めていました。
森正洋の代表的な作品は、やはり白山陶器に入社2年後には発表していたという、白山陶器G型しょうゆさしではないでしょうか。それまで、他の波佐見地区の製作所と同じく茶碗を中心とした生産を主流としていたのに、なぜ森正洋はしょうゆさしに着目したかというと、小さな商品は焼成時に窯の隙間に入れることができるので、生産効率がよいと考えたからです。それをデザインという手段で提案しました。
森正洋は独自の発想や技術を使い白山陶器G型しょうゆさし以外にも量産向けの作品を数多く残しています。
また、自身のデザイン開発以外にも、それを商品化するための釉薬や絵の具の開発。生産現場である工場の環境整備なども行い、技術開発と生産環境の調整にも力をいれ、白山陶器を築き上げてきました。

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森正洋のプロフィール

1927年 佐賀県に生まれ。1956年 白山陶器に入社。1960年 代表作のG型しょうゆさしで「第一回グッドデザイン賞」を受賞。これを筆頭に数々の国際的なデザイン賞を受賞する。
1978年 白山陶器退社後、同年 森正洋産業デザイン研究所を設立し、1983年 スペイン・バレンシア第13回国際工芸デザイン展陶芸部 グランプリ(貝の器)、2000年 日本陶芸協議会賞・金賞受賞。2004年には「和の食器 -無印良品-」の発売が開始。
2005年11月 惜しまれながら永眠。

主な展覧会

1997年 「森正洋陶磁デザイン展」 愛知県陶磁資料館
1998年 「森正洋展 - 食器のデザイン革命」 長崎県立美術博物館
2000年 「森正洋 - 日本の現代陶磁器デザイン展」 ドイツ陶磁器博物館他
2001年 「森正洋デザインの軌跡」 佐賀市立図書館
     「粟辻博・森正洋・柳宗理三人展」 東京銀座松屋
2002年 「森正洋陶磁器デザインの革新展」 東京国立近代美術館
2005年 「森正洋の白磁の器展」 東京銀座松屋

主な受賞歴

1960年 「第1回グッドデザイン賞(G型しょうゆさし)」 日本デザインコミッティー
1975年 「第20回毎日産業デザイン賞」 毎日新聞社
     「イタリアファエンツア国際陶芸展 インダストリアル部金賞(P型コーヒーセット)」
1977年 「バレンシア国際工業デザイン展 陶芸部金賞(パーティトレイ)」
1983年 「バレンシア国際工業デザイン展 陶芸部グランプリ受賞(貝の器)」
1999年 「日本陶磁協会賞 金賞」

森正洋デザインの商品一覧